美容整形失敗について

昔はよく美容整形の失敗談の噂が雑誌などでおもしろおかしく取り上げられていました。そのような好奇心本位の噂は、美容整形・美容外科の存在が身近になった現在でも、まったく無くなったとは言えないでしょう。もちろんそんなセンセーショナリズムに彩られた噂をいちいち真に受ける必要はないですが、人間の肉体にアプローチする施術であるという性質上、「失敗の可能性」というものがゼロではありません。
ただ、「美容」を扱う施術だけに、結果について主観で判断する要素が非常に高いことは間違いないでしょう。つまり患者は術後のイメージをそれなりに持っていて、そのイメージにそぐわない状態になっていたら失望し、「失敗だった」と決めつけることが少なからずあるということです。
施術としては失敗ではなかったものを「失敗だった」と患者に思わせてしまう背景には、「医師の説明不足」や「患者の解釈が誤っていた」などの理由があります。どちらにしても無益なトラブルの渦中に入らないようにするためには、常に客観的で冷静な判断を目指していくことと、美容整形に対する「過度な」期待は慎むことを常に心に留めておくことです。

美容整形における失敗とは

それでは患者の誤解ではない、現実的に美容整形・美容外科の施術で「失敗」とされるのはどのようなケースでしょうか。簡単に言えば、美容外科の「失敗」も通常の医療行為の「失敗」とほぼ同様と考えていいでしょう。まず、施術自体の技術的ミスが挙げられます。例えば、本来予定されていた施術の及ぶ範囲でない部分を傷つけてしまうとか、施術で予定されていた範囲であっても技術的ミスにより傷つけてしまったりすれば、「失敗」と考えることができます。
これらは技術的なもので比較的分かりやすいのですが、やや分かりにくいのが「施術前の契約内容がしっかり行われなかったり、説明内容が十分ではなかった」場合などが原因による「失敗」です。前者が明らかな契約違反なのは理解できるでしょうが、これも事前のカウンセリングなどできっちりと契約内容・施術内容を確認しておかないと「失敗」かどうかも分からないということになります。後者に関する「失敗」は、特に施術におけるリスクを十分説明しなかったことから生じることが多いです。どちらにしても、患者が自身を守るためにはカウンセリングでリスク説明や契約内容を徹底して確認しておかねばなりません。